SIer100社のリクナビ掲載説明文をビッグデータ分析してみた

SIer100社のリクナビ掲載説明文をビッグデータ分析してみた

就活中の疑問

みなさん、こんな疑問を持ったことありませんか?
「会社説明ってどの会社も同じことしか言ってないのでは?」
私は昨年、システム開発会社(いわゆるSIer※)を中心に就職活動をして数十社と会社説明に足を運んだ結果、どの会社も同じ様な内容を言ってるのでSIerの説明会に行っても有益な情報は入手できない、との結論に至りました。
※SIer・・・システムインテグレーターの略。システム開発を行う会社。
同じというのは例えばこんな内容です。

  1. 風通しのいい社風だよ!
  2. 高い技術力を誇ってます!
  3. 新卒でも丁寧に教えます!
  4. 文系でも活躍してるよ!
  5. 縁があったから・内定をいただいたから入社しました(座談会)
  6. 社員さんの雰囲気がよかったから入社しました(座談会)

次点でグローバルに活躍する人材求めてます!も言ってる気がする。
ということで、本当にどの会社も同じことを言っているかどうか調べたら面白いんじゃないのかと思ったので分析してみます。

分析方法

  • リクナビ2020(https://job.rikunabi.com/2020)掲載企業を「IT・ソフトウェア・情報処理:情報処理」業種のうち452社中100社をランダムに抽出。

  • 計量分析ツールとしてKHcoder(http://khcoder.net/)を使用
  • 企業詳細の「当社の魅力はここ!」「経営理念」「会社データ」に掲載している文章を分析。

 

分析結果

1.頻出語分析


業務に関する単語・人に関わる単語が多いことがわかります。成長・支援・サポート・研修、といった単語を1社平均1.5回くらい使っていることがわかります。技術・お客様は業務にも人にも関わるので頻出度が高いのではと推測されます。
ただ、これだと
・10%の会社が141回「成長」を使用している場合
・90%くらいの会社が分散して使用している場合
の判断ができません。さらに分析します。

2.コーディング分析

例えば、風通し・居心地・アットホーム・多様性、これらは「社風」を説明する際に用いられます。
そこで何割の企業が「社風」を説明する言葉を使ったのかを分析し、結果として「何割の企業が社風を学生にPRしているのか」がわかります。
社風と同様に

  • 技術力
  • グローバル
  • 研修の充実

のそれぞれを説明する言葉をリスト化し、どの単語がどのくらい使われているのか調べました。
・「社風」を表す単語
社風 or 風土 or コミュニケーション or 一人ひとり or 風通し or チーム or メンバー or 雰囲気 or 立場 or 文化 or 仲間 or ヒューマン or 家族 or 学生 or 個性 or スポーツ or 主体 or 繋がり or 人柄 or バーベキュー or メリハリ or ライフスタイル or 主体性 or 野球 or 遊び or クラブ or ゴルフ or スキー or ソフトボール or バカンス or 居心地 or 互い or 思いやり or 働きがい or サッカー or フットワーク or 世話好き or オープン or 尊重 or 上下 or 切磋琢磨 or 和気あいあい or つながり or おせっかい or 互いに or お互いに or 伸び伸び or 生き生き or 多様 or 自由 or 幸せ or 好き or プライベート or アットホーム or 活発 or 気さく or 盛ん or チャレンジ or 挑戦 or オープン or イキイキ
・「技術力」を表す単語
技術力 or 独自 or プロフェッショナル or 全工程 or ノウハウ or 集団 or トータル
*「グローバル」を表す単語
グローバル or 世界 or 海外 or 英語
*研修の充実を表す単語
研修 or 未経験 or 文理不問 or 文系 or 教育 or 先輩 or 初心者 or 育てる


仮説の通り、95%が社風をPRしているという結果が出ました。個人的にはどれもPRしていない一社がかなり気になります。技術力も高いですね。

考察

日本のSIerの95%は社風がいい。75%は技術力が高く、過半数の企業では新人研修が充実している。
「弊社は風通しがよくフラットな職場で社風がいいです」は
「今度予定が合えば遊ぼう」「〇〇君っていい人だよね」
くらいのニュアンスと捉えて良さそうです。

「技術力が高い」もあまり当てにならなさそうです。学生からすると確認する方法がないですからね。言ったもん勝ちです。
一方でグローバル展開は実際に展開してないと言えないですから、信憑性が高そうです。
研修の充実は自分の仮説より低かったです。バイアスがかかっていたのかもしれません。

結論

結論:普通に使ってもリクナビor会社説明会で企業は選べない。

過半数の企業が同じ様なことを言っているのに選べませんよね。
当たり障りのないPRでは「特にいいところが無い」「人事が自社の強みを理解できていない」「本当に良い」これらの判断がつかないです。

就活本番前にリクナビで志望業界を100社くらい調べて、どんなことをPRしているのか下調べすることをお勧めします。
逆に社風も技術力も研修も一切PRしてない1%の企業の評価は上がりますね。

就活生よ会社説明を分析しよう

企業が学生に対して同じ様な内容をPRしているとわかりました。
ただ、あくまでSierの全体の25%のサンプルを分析した結果です。
他の業界ではまた違った特徴が見えてくるはずです。
他の分析軸として大企業と中堅企業とベンチャーなんかもおもしろそうです。

今回は手作業で紹介文をコピペしてましたがクローリングを使えばもっと簡単にできそうです。
参考(http://www.stockdog.work/entry/2017/03/21/194132)
KHcoderもフリーソフトなので時間があればできます。

ビッグデータ分析で後悔しない就活をしよう!

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