【広告業界】テレビCMだけじゃない!電通・博報堂・ADKの事業戦略‼

【広告業界】テレビCMだけじゃない!電通・博報堂・ADKの事業戦略‼

 

学生にも人気の高い広告業界の業界研究をご紹介します!

今回は電通、博報堂DYホールディングス(以下 博報堂)、アサツーディ・ケイ(ADK)、広告3社の事業内容や経営情報の比較をします。

 

○広告代理店とは

広告代理店は、広告をメディアに出したい企業と広告枠を買ってほしい企業を仲介しています。

メーカーとテレビ局を例にとってみましょう。消費者に認知してもらいたいメーカーはテレビCMを通して自社の製品を宣伝したいと考えます。一方、テレビ局は製作費を得るためにCM枠を埋める企業を探します。ここで登場するのが広告代理店です。広告代理店がメディア枠の売買を行うことで、メーカーやテレビ局の仕事を仲介します。メーカーは製品を作るプロであっても製品を届けるプロではありません。テレビ局も番組を作る負担があるのでメディアの売買業務をしている余裕はないでしょう。

また、広告代理業だけでなく企業のコンサルティング業務も行っています。消費者の顧客データをもとに企業への戦略の提案を行うこともあります。

現在は動画広告の普及やテレビ離れが注目トピックです。

長年テレビに軸足を置いてきた広告業界が、動画広告やテレビ離れにどう対応いていくかが今後の課題でしょう。

 

 

○経営指標

広告代理店3社の経営指標の一部をまとめました。

会社名 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 当期純利益(百万円) 営業利益率 ROE(%) 自己資本比率(%)
電通 5,187,300 137,392 149,662 105,478 14.8
博報堂 1,335,030 52,187 54,364 29,834 3.9 10.2 35.4
ADK 352,851 7,140 6,836 5,358 45.7

(電通 IR情報/博報堂DYホールディングス IR情報/アサツーディ・ケイ 財務・業績)

まず目立つのは電通の売上高・利益の高さですね。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のどれもで圧倒しています。

 

さらに、博報堂や電通は営業利益よりも経常利益が高いことに注目です。

経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用

経常利益は営業利益から営業外利益を引いて営業外費用を加えたものです。貸付金や借入金等の利息が営業外収益・営業外費用となります。

 

 

○事業内容

データを用いたマーケティングとクリエイティブな広告を武器に国内外で事業を展開しています。

企業の広告活動のコンサルティングを行い、プロモーションの施策提案も行います。

テレビのCMのイメージが強い広告代理店ですが、SNSの活用・購買データの活用など事業は多岐にわたります。広告代理店も中国やアジアなど、海外進出を進めています。

 

 

電通

<マーケティング>

マーケティングは統合マーケティング、PDCAマネジメント、マーケティング・システム・デザイン、ブランドコンサルティング、ビジネスデザインの領域に分かれます。

KPIの設定、ビックデータ解析、ブランドビジョンの策定、キャラクターコンサルティングなど事業は多岐にわたります。

<デジタルマーケティング>

デジタルマーケティングはマーケティングインテリジェンスサービス、デジタル運用サービス、だーたソリューションサービスなどの領域あります。

データを活用したマーケティング・コンサルティングなどを行っています。

 

<クリエーティブ>

電通は‘イノベーティブなクリエーティブ‘を掲げ、既成概念にとらわれないアイディアを生み出しています。

社団法人日本広告業協会が年間で最も優れたクリエーティブ・ワークを手掛けたクリエーターを選出する「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」には、電通のクリエーターが全29回中27回選出されています。(電通/クリエイター・オブ・ザ・イヤー)

 

<プロモーション>

プロモーションは体験価値ブランディング、購買データ/モデル、チャネル・ソリューション/デジタル・アクティベーションの領域に分かれます。

SNSやWEB動画、スマホに関する事業もこの領域に入ります。

 

<メディア>

メディアプランニングなどの業務を行う領域となります。

メディアとの新ビジネスの開発も行っています。

 

<コンテンツ>

スポーツやエンタテイメントを扱っています。

スポーツでは主に放映権、マーケティング権、マーチャンダイズ権などを独占的に販売できる権利を多数保有・販売しています。スポーツ選手の広告出演にかかわる一連の業務も請け負っています

エンタテイメントでは、映画やアニメ、テレビの製作や放映管理、企画制作などを行っています。

コンテンツの領域が一般的な広告代理店のイメージに合っているかもしれません。

 

<PR>

インフルエンサ―・マーケティングをはじめとして様々な領域のPR戦略を立てています。

日本国内だけにとどまらず、グローバルPRも行っています。

 

<グローバル・ビジネス>

アウトバウンド業務では海外進出する企業向けのサービスを行っています。インバウンド業務では日本に進出する企業向けのサービスを行っています。グローバル化に伴い、広告業においてもグローバルなビジネス領域がますます必要となるでしょう。

 

 

電通は広告代理店業界のリーディングカンパニー! クリエイティブ部門が強み。

(電通 事業紹介)

 

博報堂

<マーケティング>

顧客とのタッチポイントを生かしたマーケティングを行っています。デジタル化に伴い、集められた膨大な顧客データを活用しています。

 

<クリエーティブ>

新聞やテレビCMからプロダクトデザインまで、枠組みにとらわれないアイデアやコンテンツを生み出しています。博報堂のクリエイターも各種広告賞を受賞しています。

 

<プロモーション/アクティベーション>

博報堂買物研究所・博報堂行動デザイン研究所などの機関を持ちプロモーション施策を提案しています。

購買行動に結び付け、購買後のファン化までの施策を提案します。

 

<デジタル>

デジタルマーケティングを主に扱っています。IT、データソリューション、ダイレクトマーケティングなどを行っています。

 

<コンサルティング>

企業のブランディングなどのコンサルティングを行っています。広告代理店の強みを生かしたブランディングの提案をしています。

 

<PR>

SNS・インフルエンサー、オウンドメディアなどを通じたPR戦略の立案やサポートを行っています。

企業や組織のコーポレートブランド領域にある諸課題の解決も行います。

 

<メディア&コンテンツ>

スポーツでいえば、オールスターゲーム、セ・パ交流戦、日本代表「侍ジャパン」等を担当しています。

映画、アニメ、音楽・イベント、SNSゲームなどの企画開発から実施運営を行っています。

 

<リサーチ>

消費者のリサーチや分析を行っています。

定量調査・定性調査などの市場調査を通じてマーケティングの課題解決を支えています。

 

<グローバル>

アジアを中心に新興国での広告代理業務の拡大を目指しています。

中国やASEAN地域で事業展開を行っています。

 

博報堂はリサーチからコンサルティングまで手掛ける業界2位の広告代理店!アジア進出を加速させる。

 

(事業領域 博報堂)

 

ADK

ADKは事業紹介として5つの領域をあげています。

<Consumer Insights>

金融、自動車、医療、アプリ&ゲーム・トイ、食など様々な領域にわたって広告代理業を行っています。

戦略プランナーがチームを結成し、ビジネスの面からも提案を行います。

 

<Data Driven Marketing>

メディアプランニング、生活者調査、データ解析などを行い広告代理業務に活かしています。

この領域はグループ会社のAxivalが業務を担当しています。

 

<Creativity>

ADKにもクリエイティブ部門があり、受賞歴もあります。広告代理店ではクリエイターが重要な役割を果たしているといえるでしょう。

 

<Content Business>

映画やテレビ、アニメなどのコンテンツビジネスを行っています。

ADKの関連作品としては、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ワンピースなど誰もが知っているコンテンツを担当しています。

 

<Global>

多くの海外拠点を持ち、主にアジア地域で展開しています。

 

ADKは売上高や利益が電通・博報堂に及ばないものの、売上高等の指標が順調に伸びている。

ADK 事業紹介

 

○おわりに

広告業界についてご紹介しました。多くの方のイメージと比べてコンサルティング業務が大きく占めていたのではないでしょうか。

広告代理店はテレビCMのイメージが大きいと思いますが、SNSやWEB動画への対応、海外展開などイメージと異なるものが見えてきたと思います。

 

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