LINEが医療業界参入?? LINEの事業戦略とは!

○はじめに

1月上旬、LINEがエムスリーと共同出資会社を設立し、医療業界に参入するというニュースが報じられました。

LINEは8日、医療関連事業に参入すると発表した。医療サービス大手のエムスリーと共同出資会社を設立し、対話アプリを使った医療相談や診療を手掛ける。LINEは保険事業や転職情報事業などにも参入し、ネットサービスを拡充している。アプリに生活関連サービスを集約させ、使用頻度を高めてもらう狙いがある。

新会社のLINEヘルスケア(東京・新宿)を4日付で設立した。資本金は1億7000万円で、LINEが51%、エムスリーが49%を出資した。社長にはLINEの室山真一郎執行役員が就任した。

エムスリーは医療関係者の専用サイトを運営しており、27万人の医師と16万人の薬剤師の会員基盤を持つ。LINEの対話アプリで医療に関する質問やオンライン診療をできるようにする。

2019/1/8 18:08 日本経済新聞

 

 

○LINEのサービス

「LINEってメッセージアプリの会社じゃないの?」と疑問を持った方も少なくないのではないでしょうか。

LINEはメッセージアプリを軸に、様々なサービスを展開しています。

 

LINEは事業をコア事業(コミュニケーション・コンテンツ・その他/広告)と戦略事業に分類しています。

 

〈コア事業(広告)〉

コア事業(広告)は大きくディスプレイ広告とアカウント広告が含まれ、LINEの公式アカウントやLINE@のアカウント等が広告収入の例となります。

 

〈コア事業(コミュニケーション・コンテンツ・その他)〉

コア事業(コミュニケーション・コンテンツ・その他)はLINEマンガやLINEミュージック等が該当します。

 

〈戦略事業〉

戦略事業では、LINE PayやLINE Financial(LINEほけん・LINEスマート投資・LINE Clovaなど)が該当します。

 

 

LINE 売上収益              (10億円) 17年3期 17年4期 18年1期 18年2期 18年3期
コア事業(広告) 22.0 23.8 25.2 27.2 26.9
コア事業(コミュニケーション・コンテンツ他) 18.1 17.7 17.5 17.4 17.7
戦略事業 4.2 6.3 6.1 6.0 7.2

(参照: 2018決算説明資料)

LINEの売上収益は約半分が広告です。多くの人が利用するLINEだからこそ広告効果も期待できます。だからこそ多くの企業がLINEの公式アカウント等を作成し消費者との接点を持とうとするのではないのでしょうか。

 

LINEのサービスは多岐にわたっており、その新たなうち手として医療業界への参入があったということがわかります。

LINEにおけるメッセージアプリは事業の一部であって事業全体ではないことがわかります。

 

 

○LINEの事業展開

ここまでで、LINEがメッセージアプリのみをサービスとして提供しているわけではないことを紹介しました。

LINEのビジネスの中心は「アカウントビジネス」であるといえます。個人が無料でメッセージを送りあえるサービスである一方公式アカウントやLINE@、LINEショッピングのサービスを使って企業向けのプラットホームを整備しています。企業が一般消費者に直接働きかける機会を創出しています。LINEPayやLINEミュージック等のサービスも日本人の多くが持っているLINEで気軽に始められるメリットがあります。無料メッセージアプリとして多くの人に利用されることで、消費者向けにも企業向けにも様々なサービスが提供可能であることがLINEの強みとなります。

さらに近年LINEはClovaというサービスを始めています。Clovaはクラウドの人工知能プラットホームとなっておりアカウントを基にした情報の収集や分析が可能になると考えられます。

LINEがアカウントを軸として顧客の情報を集め、活用することが可能となります。

今回ニュースになったエムスリーとの提携もこういった動きを加速させるでしょう。

 

 

○おわりに

いかがでしょうか。今後もLINEが様々な業界へ参入していくことが考えられます。

LINEは無料メッセージアプリを多くの人に利用してもらうことで、企業向けや消費者向けにサービスを拡大しています。人工知能の活用、アカウントの活用で今後どんな事業展開を行っていくのか注目です。

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